アロマとハーブのスクール&ショップ Bernadette ベルナデッタ

JAA認定加盟校 主宰 沼内 美加子

◇日本アロマ蒸留協会 キッチン蒸留ATRマスターアドバイザーPro

◇日本アロマコーディネーター協会認定 インストラクター(JAA登録講師

◇日本アロマコーディネーター協会認定 ハンドトリートメント検定講師
◇日本アロマコーディネーター協会認定 介護アロマコーディネーター

◇日本メディカルハーブ協会認定 メディカルハーブセラピスト

◇ハンドメイドギルド手作り石けん応用科講座修了

アロマコーディネーターの勉強をしようと思った理由

今、当たり前のようにわたしの生活にアロマがありますが、勉強するきっかけは何だったのか?

基本的に、香水とよばれるものがあまり好きではなく、柔軟剤や整髪剤も香りの強いものは苦手でした。

以前パン教室に通っていた頃、先生のお宅に伺った際に玄関先でとても心地よい香りがし、それがラベンダーでした。

先生はたくさんのラベンダーを育てていたので、刈り取ったラベンダーを大きなカゴに入れて玄関に飾っていたのでした。

 

私は、20代後半から30代前半まで、たくさんの病気と不妊治療のため、県内・県外、常に病院通いをしていました。

30代前半には、ステージⅢの胃ガンと診断され、大きな手術、そして抗がん剤治療をしていました。

様々な副作用で、からだも心も疲弊していましたが、その香りを嗅いだとき、殺伐とした気持ちにさわやかな風が吹き抜けたような気がしました。

 

それから、なんとなく雑貨屋さんに行くとアロマコーナーをのぞいてみたりするものの、先生のところで嗅いだ

自然な心地よい感覚に出会うことはありませんでした。

その後、HP上でみつけたサロンのアロマ1Dayレッスンでリネンウォーターをつくることに。

はじめて、ラベンダー以外の100%ピュアな精油に出会ったのでした。

作ったリネンウォーターを枕にふきつけ、香りに包まれると、とてもリラックスでき心地よく眠りにつくことができました。

そして、精油をつかって他にもっと何か作ってみたい、というような理由でアロマコーディネーターのお勉強をすることを決めたのでした。

インストラクターを目指した理由

コーディネーターの資格をとって、少しずつアロマを使う機会増えました。

当時、実家の父はALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気で、すでに全身の筋肉が動かなくなり、呼吸筋も侵されていたので呼吸器を装着し、在宅療養をしていました。

介護している母だけでなく、からだは全く動かないものの皮膚感覚や意識・思考ははっきりしている父のストレスも、私たちの想像をはるかに超えるものだったと思います。

寝る前に顔を熱いタオルでふいていても、「顔が痒い」と夜中に何度も起こされていたので、ティーツリー・ユーカリ・ジャーマンカモミール・ゼラニウムなどを使った顔用のローションを。

不安からか、夜中の痰の吸引が頻回になっていたときには鎮静や気分の調整にと、ラベンダーやローズウッド、ベルガモットなどをブレンドしたリネンウォーターを作ってみたり。

ローションで顔を拭いている時の気持ち良さそうな表情をみていると私自身がうれしくなりましたし、

また普段でも顔を拭いたあとに父自ら「ローション」と、母やヘルパーさんたちに催促していたと聞きました。

精神的なものでの夜中の呼び出しも、少なくなっていきました。

ムラはありましたが・・・

他にも、ペットの愛犬に肉球クリームを作ったり、バスソルトやお掃除に使ったり、生活の中に自然に溶け込んでいきました。

気がつくと、お友達に教えながら一緒にクリームやリネンウォーター作りをするようになっていました。

 

それから数年後父が亡くなりました。

 

病院に勤めていた私の空いている時間は、出来る限り実家の父の介護に当てていたので、時間をどう使って良いのか。。。

そして、インストラクターを目指そうと思ったのでした。

コーディネーターの資格を取ってから四年後のことでした。

ボディトリートメント技術の勉強をしようと思った理由

祖母や父の介護を通して、触れることで安心して眠ってくれたり穏やかな表情に変ったりということようなことを肌で感じていましたが、さすってあげる程度のことしかしてあげられませんでした。

コーディネーターの講座の中でトリートメントのお勉強はしましたが、高齢者で持病があって・・・となると、ちょっとかじっただけの知識で施術をするのはためらわれました。

祖母も父ももういませんが、私には施術をしてあげたい人がたくさんいました。

そして、ボディトリートメントの基礎であるAHR(アロマハンドリラックス)とリフレクソロジー、膝ケア、ハンドトリートメント講座で、からだのしくみと予防医学を学びました。

現在は高齢者施設への出張業務のみとなっております。

キッチン蒸留との出会い

30代の闘病で、いくつかの内臓を失ったことでほかの臓器も機能的に年齢相応とは言い難い状態になりました。

そのため、精油を利用するときには、高齢者や子供に使用するように気をつかう必要があります。

子供や一般向けの講座でも「使える生活のアロマ講座」を心がけてきたのでキッチン蒸留と出会い、その多方面への可能性にはとても感動しました。

今後高齢化社会となっていく時代に、自宅のキッチンで作る蒸留水(ATRウォーター)は、健康・美容、生活の質を上げる一助になると確信し、多くの方に伝えていきたいと考えています。